海外旅行での下痢、腹痛の原因と対処法 薬や予防など

日本と異なる衛生環境での下痢の対処や原因、地元ならではの簡単で役立つ治し方

海外旅行での下痢は珍しくない! 知っていれば予防対策も対処できる!

海外旅行では日本と異なる衛生環境の中で過ごすことになります。

そのため、海外旅行で心配なのが下痢や腹痛という方は結構いらっしゃると思いますが、原因は衛生状態や食べ物の他に、疲れなども原因になり、同じ下痢でもその原因によって症状も違えば対処法も違います。

このページでは、下痢の症状と対処法、予防対策についてご紹介します。

目次


下痢の原因と症状による対処法

「火が通った物だけ食べて、生ものも食べていないし、お水もミネラルウォーターだけで氷も口にしていないのに、なぜ下痢になったの?」 という経験がある方もいらっしゃるでしょう。海外旅行で下痢になった場合、多くの方が「食べ物に当たった」と思われますが、下痢の原因は食べ物以外に、衛生環境にも原因があることが多いです。

例えば、衛生環境の良くない場所を触れた手で口元を触ったり、コップの飲み口を手で触ったりしただけでも下痢の原因である菌は体に進入します。

このように、何らかの菌(バクテリア)によって下痢を引き起こした場合には次のような症状が出るのが一般的です。

バクテリアによる下痢の症状

  • お腹は痛くないけど下痢が止まらない
  • お腹の中がチクチクするような痛みがある
  • 額から脂汗が出る
  • 熱が出てきて体がだるい

特に4つ目の症状は風邪の症状と勘違いしてバファリンやアスピリンなどの解熱薬を飲んでしまうと、熱が下がって治ったと勘違いして時間が経ち、症状を余計に悪化させることになるので注意して下さい。また、下痢だからといって下痢止めを飲むと逆効果なので飲まないように。下痢と止めてしまうとバクテリアが体から出て行かず、ずっとお腹の中に留めてしまうためです。

上記のような症状は、例えば日本人に人気の観光地であるトルコやエジプト、インドやタイなどの東南アジアで腹痛を起こす人が多く、その原因はほぼバクテリアです。お腹の中にいるバクテリアを退治しない限り腹痛は治まらず、徐々に悪化します。早めの対処が重要です。

バクテリアによる腹痛・下痢の対処法

  1. 少しでもお腹に何か違和感を感じたら、すぐに添乗員や現地係員、頼る人がいなければ現地の薬局で症状を伝え、出来るだけ早く抗生物質を含む薬を入手しましょう。バクテリアを殺菌するためには抗生物質じゃないと効かないのです。
    尚、抵抗力が弱い子供や高齢者の場合は、薬局ではなく出来るだけ早めに医者に診てもらうことをおすすめします。
  2. とにかく早く薬を飲むことが重要。初期ならすぐに良くなるので、心配することはありません。
    ちなみに、日本で処方箋無しで買える一般的なお腹の薬(正露丸など)には抗生物質が含まれていないため、絶対に利きません。飲んでも無駄です。海外では抗生物質を含む腹痛用の薬が薬局で簡単に手に入るので、現地で早めに購入しましょう。
  3. 現地のお腹の薬を飲んで2〜3日間症状が全く改善しない場合は、予定を変えてでもすぐに医者に行って下さい。その際、何の薬を飲んで効き目が無かったのかも伝えましょう。

中東諸国での腹痛や下痢の対処の裏ワザ

エジプトやトルコなどで下痢をしてしまった時のとっておきの対処法をご案内しておきましょう。この対処法は日本では全く知られていない裏技ですが、現地では広く知られている「おばあちゃんの知恵」的な下痢の治し方です。

  1. トルコ コーヒーを1杯用意
  2. トルコ コーヒーにレモン1個又はライム2〜3個をたっぷり絞り入れる
  3. 混ぜたら、沈んでいる粉ごと全て飲む

作り方は非常に簡単。しかも、どのレストランでも食事の際に注文できるので、忙しいツアーでも気軽に実行できます。尚、砂糖やミルクは絶対に入れないで下さい。逆効果です。
味の想像が出来る方もいらっしゃると思いますが、かなりまずいです。でも効きます! 初期の症状なら一日2〜3杯飲めば治ることが多いです。薬ではないので副作用が無いのも安心です。ただし、効果があるのは初期症状なので、酷い下痢になってしまっているようなら素直に薬を服用して下さい。

国によって飲み方に若干の違いがありますが、エジプトではトルコ コーヒーが入ったカップが出てくるので、その中にレモンやライムを絞ります。トルコでは小さなお皿などにトルコ コーヒーの粉だけが盛られ、そこに直接レモンやライムを絞って練ります。つまり、ドロッとしたペースト状なので、飲むというよりは食べるという表現に近いです。

ツアーに参加している方なら、直接現地のガイドさんに言ってみてください。すぐに理解してくれるはずです。日本人の添乗員でこの方法を知ってる人は滅多にいないので、現地の人に頼みましょう。個人で注文する場合は、「腹痛のために注文したい」と伝えれば店員さんもすぐに理解してくれるはずです。

胃もたれからくる下痢の対処法と対策

バクテリアによる下痢以外にも、海外旅行で起こしやすいのが、胃もたれからくる下痢です。日本はお腹に優しい和食文化のおかげで、下痢をするほどの胃もたれになることはあまり無いと思います。しかし海外では、特にインドやネパール、トルコなど中東、北アフリカでの食事は非常に脂っこいため、食べ物に気を付けているつもりでも胃がもたれて下痢をしてしまうことが多いです。

胃もたれからくる下痢の症状は、痛みや発熱などはなく、単純に胃が重い感じと下痢が長い間続くぐらいです。

この場合の対処法は、胃腸薬を飲んである程度の食事制限をし、とにかく胃を休ませることが最善の対処法です。回復してきたらビオフェルミンなどの整腸剤でお腹の調子を整えればよりベストです。


海外旅行で下痢をした時の注意すべき大事なこと

いくつか下痢の原因と対処法をご紹介しましたが、バクテリアによるもの、胃もたれによるもの共に、共通の注意点(対処法)を下記にご紹介します。

油を使ってあるものは一切食べない
例えば、クロワッサンなどもバターを使っているため、食べてはいけません。
乳製品は一切食べない
牛乳やチーズ、生クリームもダメです。ただし、下痢の場合は薬を飲んだ後ならヨーグルトはOK(善玉菌による整腸作用が期待できる)。
砂糖が使ってある物も食べない
ケーキなどは多量の砂糖が使ってあるのでダメ。コーヒーや紅茶も砂糖なしで飲んで下さい。フルーツの自然の甘味は大丈夫です。
胃を休ませる
2〜3日間は消化の良い物を食べる。食べる量も腹8分目程度に抑え、夕食は通常の半分程度で寝る時間の4〜5時間前には済ませる。お酒やコーヒーも飲まない。1日3食ではなく2食程度に抑えることも効果的。ただし水分補給はしっかり行うこと。

こうなると、国によっては食べる物が無くなりますが、パンやフルーツ、おかゆなどが最適でしょう。例えば、どの国でも手軽に食べられて消化が良い食べ物と言えばバナナ。栄養価も高くおすすめです。また、嘔吐がある場合は、無理して食べなくてOKです。ただし、脱水には注意して水分補給だけは忘れないようにしましょう。特に、ポカリスエットなどのスポーツドリンクは水分補給とエネルギーを同時に摂取できるので、何も食べられない時に重宝するのでおすすめです。

食事は旅行での大きな楽しみの一つですが、治す為には徹底して我慢しましょう。良くならなければ、いつになっても食事が楽しめません。

ウェットティッシュは殺菌力で選びましょう!

ウェットティッシュにもいろいろと種類があります。例えば除菌タイプ、ノンアルコールタイプ、消毒タイプがあり、この中で最も多く出回っているのが「除菌タイプ」です。

結論から言いますと、「除菌タイプ」では殺菌力は無いに等しく、衛生環境が良くない国では腹痛・下痢の予防対策になりません。
手の汚れを拭いたり汗を拭いたりする程度なら十分なので、欧米といった衛生環境が良い国であれば全く問題なしです。

では、衛生環境が良くない国ではどのタイプが良いかと言えば、指定医薬部外品の『消毒』タイプのウェットティッシュを選びましょう。消毒タイプは殺菌力が高いので腹痛・下痢の予防対策になるんです。


血便の場合は注意です!

血便の場合、大腸菌や細菌性赤痢、赤痢アメーバといった、少々厄介な細菌や寄生虫の可能性もあります。これらは人から人への2次感染もあるので、同行者も注意しましょう。具体的には唾液や排泄物に触れた場合はすぐに石鹸などで手洗い、うがいを心がけましょう。

言うまでも無いですが、この症状が出たらすぐに病院へ! 「まずは薬局で薬でも…」などと言ってる場合ではありません。



このページにある情報は、筆者が海外でお客様のお世話をしてきた経験、自身の病気・体調不良に関する実体験、現地在住のガイド、国内外の医師から受けた助言など、筆者の長年に渡る知識の積み重ねを多くの方々と共有し、旅行の際に役立ててもらうことを目的にしています。
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腹痛・下痢の予防なら殺菌ジェルがおすすめ!


衛生状態に心配がある国に行くなら、この殺菌ジェルはおすすめです。

専門機関の公表データではエタノールの最適殺菌濃度は70〜80%となっており、この殺菌ジェルは約77〜81%の濃度があるので安心です。安物の殺菌ジェルはエタノール濃度が低いため、殺菌効果に期待が出来ないので注意です。

さらにこの殺菌ジェルは容量60mLなので機内持ち込みでき、海外旅行には最適です。

使い方も簡単。食事前にジェルを手にすり込むだけ。心配ならティッシュにジェルを付けてフォークやナイフを拭いても良いでしょう。

海外旅行で役立つ薬をご紹介!

特に脂っこい食事が多い国に行かれる場合は、整腸剤を持っていくと役立つことが多いのでおすすめです。

いつもと違う食事や水を摂り続けるとお腹の調子が乱れることがあります。そんな時は整腸剤のビオフェルミン。

服用量は1回3錠で1日3回。飲みやすい味で子供から高齢者まで安心して飲めます。

食べ過ぎや飲み過ぎ、脂っこい物を食べて胃腸が疲れた・弱ってきたなど、胃もたれを感じた時はやっぱりコレ。細菌性の下痢の後の胃腸回復にも最適です。

服用量は1回10錠で1日3回。若干癖がある味で1日で30錠なので飲むのがちょっと大変です。

食べ過ぎや飲み過ぎ、脂っこい物を食べたことによる胃もたれに効く薬ですが、上記のエビオス錠は薬ではなく「栄養補給剤」なのに対し、パンシロンは薬なので素早く症状を改善してくれます。

服用は1回1包で1日3回。細粒なので小分けして持ち歩けるので旅行時に便利です。

脂による胃もたれ、消化不良を改善することに特化した胃腸薬です。特に加齢によって「脂っこい料理を食べると胃がもたれるんだよなぁ」という人には最適な薬です。この薬があれば、脂を気にせず美味しい物が食べられるので、まさに海外旅行にはうってつけです。

服用は1日1回・1錠なので、かなり気軽に飲むことが出来ます。

お酒の飲み過ぎで気持ち悪くなった時の薬はいろいろありますが、薬剤師がすすめてくれたのがこの薬。効きます。

尚、薬に頼るのではなく水分を十分に摂りましょう。体内のアルコール血中濃度を薄めることが重要で、尿からアルコールを排出させるためにも十分な水分が必要なんです。

ちょっとした二日酔いならこれも効きます。肌荒れや疲れの改善にも効果があるなど、海外旅行との相性は抜群です。女性の愛用者が凄く多い薬ですが、男性にもおすすめです。

二日酔い予防としては飲む前2錠、飲んだあとに2錠飲むと効果的。もっとも、旅行先で予防対策するほど飲むこと自体おすすめしませんが…。

留学や長期出張などの長期滞在に準備したい1冊


症状を伝える英語の会話例を診療科別・病名別に収録してあるので、いざと言う時に本当に心強い1冊です。

もちろん海外旅行でも役立つ会話例がたくさん収録されているので役立ちます。

海外旅行の持ち物で疲れ対策!
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海外旅行でおかゆを注文する時の注意

アジアではおかゆを作る習慣がある国が多いですが、欧米や中東などではお米をお水だけで煮るという習慣がないため、おかゆを頼むとバターで炒めたご飯でおかゆを作って持ってくるということがあります。

これでは、胃を休ませるどころか負担になってしまうので、念には念を入れて「バターなどの油は一切使わず、水だけで作って下さい」と頼みましょう。