タイトル

1970年に完成したアスワン・ハイダムによって、周辺の遺跡が水没する危機が生じる。国際的な声の高まりによって、ユネスコの世界遺産活動の発端となった「エジプト・ヌビア遺跡の救済キャンペーン」により、フィラエ島に建てられていたイシス神殿を、隣接した若干標高が高いアルギア島に移築するという大掛かりな工事をえて現在に至っている。アブ・シンベルは現在の位置から110m東、64mも低い場所にあった。アブ・シンベルをはじめとするヌビア遺跡群を移動させる計画が持ち上がった。アブ・シンベル神殿は元の位置より、西に110km、64m高い場所に移築されることに。1つ20〜30トンのブロック、およそ1万6000個に切断されて、クレーンで運ばれ、当時の最新技術により元通りに復元されたのです。現在、私たちがヌビア遺跡を見ることができるのは、国際的な救済事業のおかげといえます。このヌビア遺跡の救済を機に「人類共通の遺産」という認識が生まれ、後に世界遺産の概念へと発展していったのでした。

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