ノートルダム大聖堂の後陣とセーヌ川

パリはもちろん、フランス・ゴシック建築を代表する大聖堂で、1225年に完成。 その後も改築が行われ、最終的な竣工は1345年であるが、ファサードを装飾する彫刻などの多くの部分は19世紀に改装されている。

ノートルダム大聖堂とは、ラテン語からきた言葉 “ノートル” の意味が「我らの」、“ダム” は「貴婦人」という意味。つまりカトリックから見た “我らの貴婦人” とは聖母マリアを指し、イタリアでの「サンタマリア大聖堂」、つまり、聖母マリアに捧げられた大聖堂ということだ。 したがって、パリだけではなく、フランス全土に「ノートルダム大聖堂」が点在している。

パリのノートルダム大聖堂は、フランス史において重要な歴史を経験してきた。ナポレオンの戴冠式が行われた場所である。

帝政を宣言したナポレオン・ボナパルトは1804年12月2日にノートルダム大聖堂で戴冠式を行なった。
歴代のフランス王はランスにあるノートルダム大聖堂で戴冠式を行なうのが通例であるが、ランス以外で戴冠式を行なったのはナポレオン、ただ一人だ。

ノートルダム大聖堂 パリ

パリのセーヌ河岸 世界文化遺産 / 1991年登録