夕日で黄金に輝くサン・マルコ寺院

サン・マルコ寺院が最も美しく輝く西日の時間帯。金箔を用いたベネチアンガラスのモザイクに西日が射し込み、黄金に輝く。このファサードのモザイクはこの時間帯が最も美しい。

ファサードにはモザイクで覆われた半円アーチの出入り口が5つあり、真中を除いた他の4つのモザイクは聖マルコの遺骸にまつわる物語になっている。物語は右から左へ進むが、828年にアレクサンドリアから聖マルコの遺体を盗み出す場面から始まり、聖マルコがヴェネツィアに到着、到着した聖マルコの遺骸を引き取っているドージェの様子、サン・マルコ寺院へ聖マルコの遺体を運ぶ行進の様子といった具合だ。

ちなみに、最後の4つ目が13世紀に作られた最も古いモザイク。当時の聖堂は現在の姿と若干異なっていることがわかるが、ゴシック様式の特徴である尖塔装飾が見られない。

夕日に輝くサンマルコ寺院のファサードとモザイク