サン・マルコ信者会(スクオーラ・グランデ・ディ・サン・マルコ)

聖マルコを信奉する同信会として1260年に創設された団体によって、1490年に再建された慈善施設。
非対称なアーチを持ったユニークな外観が印象的で、特に有名なのがファサードを飾るライオンのレリーフの部分。ライオンは浮彫だがそれ以外のアーチなどは彫刻による騙し絵になっている。

スクオーラとは学校という意味だが、ヴェネツィアでのスクオーラは同業者組合を指し、かつ宗教的取り組みも行う団体を示すため日本語では同信組合とも訳されることがある。そのスクオーラの中でも富裕階級が組織した経済力のある6つのスクオーラは、社会福祉、慈善事業を行うことでヴェネツィア政府から「スクオーラグランデ」の称号が与えられた。

現在この建物は市立病院になっており、病院のため見学はエントランスの1階部分しか見ることができない。

サン・マルコ信者会