サン・マルコ大聖堂

ドゥカーレ宮殿と並び、ヴェネツィアの繁栄を象徴するビザンチン様式の大聖堂。
翼のライオン像に象徴されるヴェネツィアの守護聖人 聖マルコの遺体を納めるために1063年頃に着工し、1090年に完成。その後、900年間にわたって増改築が繰り返された。 なお、サン・マルコ大聖堂の基礎となる最初の教会は832年に建てられている。

サン・マルコ大聖堂は、明らかに他のヨーロッパ教会建築とは異なる。 平面形状はギリシャ十字であり、中央部にクーポラ(円蓋)を持つ正統なビザンチン建築。
内部もビザンチン文化の装飾で飾られ、モザイクや金箔が多用。特に素晴らしいのは床の大理石モザイクや、天井のガラスのモザイク。
この、サン・マルコ大聖堂のモデルになった建造物はコンスタンティノープル(現イスタンブール)にあった聖使徒教会(15世紀に破壊)であるとされ、また、イスタンブールのアヤソフィア聖堂と共通する部分が多く、非常に似ている。 ヴェネツィアがいかに東ローマ帝国(ビザンチン帝国)との関わりが深いものであったかが伺える。

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サン・マルコ大聖堂が建てられた当時、実は大聖堂ではなく、ヴェネツィア共和国総督専用の礼拝堂であった。そのため、総督の住居であるドゥカーレ宮殿に併設されており、内部で繋がれている。しかし、1807年、ヴェネツィアを占領したナポレオンの命により大司教座がサン・マルコ聖堂に移され、大聖堂として機能するようになる。

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