トレ・チーメとミズリーナ湖
のんびりハイキングを満喫イタリアの世界自然遺産ドロミテを個人旅行で絶景ハイキング

トレ・チーメとミズリーナ湖を個人旅行でハイキング!

シニアでも大丈夫! のんびりマイペースで絶景ハイキングを満喫します!

今日はコルティナを起点にイタリアの世界遺産ドロミテの中でも特に有名な名所、トレ・チーメとミズリーナ湖を公共バスで行き来し、のんびりマイペースにハイキングを楽しもうと思います。


当ページ内の目次

スイス・イタリア山岳リゾート10日間の個人旅行 目次

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“ドロミテの真珠” ミズリーナ湖へ出発!

コルティナのバスターミナル

5日目 2014年7月6日(日)

ホテルから歩いて5分ほどでコルティナのバスターミナル(Cortina Autostazione)に到着。写真の右側の黄色い建物が発着所になっています。元々は1921年から1964年まで走っていたドロミテ鉄道の駅舎だった建物です。

ここから朝一番の8:38発の公共バス(Dolomiti Bus)でミズリーナ湖へ向かいます。切符はこのターミナルの隣にあるタバッキ(新聞スタンド)で前日に購入しておきましたが、さすが公共バス、コルティナからトレチーメ往復で12.6ユーロ。とっても安いです。
ただ、本数がわずか数本しかないので計画的に動かないといけません。そのため、1日で複数の場所に行く予定がある場合は専用車を手配した方が良いです。

バスは自由席なので早い者勝ち。おすすめは左側の座席です。眺めがとっても良いですよ^^

コルティナのパノラマ絶景写真
ポガマニョン 2,450m。 コルティナを出発するとわずか数分でこの絶景!
ちなみにこの眺めは帰り(午後)の方が断然綺麗で、山が太陽で照らされる絶景は大変素晴らしいです。
トレ・チーメに向かうバスの車窓
バス車窓からの絶景。
ドロミテのバスの車窓
荒々しく白い岩肌はドロミテらしい風景です。
ミズリーナ湖の行き方と絶景写真

コルティナを出発して30分ほどでミズリーナ湖に到着。標高1,756mにある周囲約2kmの湖で、大変美しい絶景が広がります。
ここはイタリアの中でも空気が大変綺麗な場所としても有名な場所なので、午前中は本当に気持ちが良い場所です。

団体ツアーでは10〜15分程度の写真タイムを取ってすぐ移動してしまうことが多い場所ですが、それではあまりにもったいない!
せっかくの個人旅行なので50分程度時間を取り、湖畔を散策してカフェしてゆっくり過ごしました。

ミズリーナ湖から再び公共バスに乗ってトレ・チーメ(Tre Cime Rif. Auronzo)を目指します。

ミズリーナ湖とトレ・チーメの絶景風景
奥に見える山がこれから向かうトレ・チーメ・ディ・ラヴァレード 2,999m。
ミズリーナ湖とソラピス山群の絶景写真
ソラピス 3,205m。正面の黄色い建物はホテルと勘違いされることが多いですが、呼吸器疾患を患った子供のための療養施設になっています。
トレ・チーメに向かう道

ミズリーナ湖からトレ・チーメへ向かう道は典型的な峠道のため、大型バスはどうしてもスピードが出せません。

そんなわけで渋滞です…。

そしてミズリーナ湖では青空が出ていたのに随分と曇ってきました…。ドロミテの天気は本当に不安定で変わりやすいことでも知られている地域なので仕方ないですね。
トレ・チーメの駐車場

ミズリーナ湖を出発して25分程でトレ・チーメ(Tre Cime Rif. Auronzo)に到着。

駐車場から少し坂を上がってアウロンツォ小屋(2,320m)へ。
トレ・チーメのハイキングのスタート地点です。トレ・チーメのハイキングコースは一周出来る(所要5時間程度)ようになっていて、アウロンツォ小屋を起点に反時計回りに歩くのが一般的です。

歩き始める前にここでトイレを済ませ、ラヴァレード小屋に向かってハイキング開始です!
アウロンツォ小屋(トレ・チーメ)のレストラン
アウロンツォ小屋内のセルフサービス・レストラン。お昼の時間帯はとても賑わいます。食事をしなくてもトイレは自由に使えます。
ハイキングでアウロンツォ小屋(トレ・チーメ)
歩き始めて後ろを振り向くと、出発地点のアウロンツォ小屋が遠くに見えていました。
トレ・チーメのハイキングコース
アウロンツォ小屋からラヴァレード小屋への道はこの通り平坦な道が続くので、ご年配の方でも全く問題なく歩けます。
トレ・チーメの裾
トレ・チーメの裾に沿って歩きます。
ドロミテ渓谷のハイキング
この天気でこの景色。鬼が出てきそうな凄い眺め。別世界ですね。

ドロミテの景色といえば白や灰色の荒々しい岩山が特徴ですが、この岩石の主成分は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムを多く含む苦灰石という石で出来ています。石灰石にとても似ていますが、苦灰石は石灰石よりも海水や雨水の浸食に比較的強く、きめが緻密で割れ方が比較的鋭く、少し硬いという特徴があります。

ドロミテとはこの地を研究したフランスの地質学者の名前で、彼の名にちなんで苦灰石をドロマイト(イタリア語表記でdolomite ドロミーテ)と名付けています。

ちなみに太古の昔、この地は珊瑚礁が広がる海の底だった場所で、約4000万年前に大陸が衝突したことで海底が隆起。その後は氷河が岩を削り、風化によって岩が裂けるなどしてこの景観が生まれています。
ドロミテ渓谷の高山植物
雪解け後、6月中旬から7月は高山植物が一気に咲き始めるのでハイキングするにはおすすめの時期です。
ドロミテ渓谷の花
リナリア・アルピナ Linaria alpina。6〜8月に咲く高山植物です。
ドロミテ渓谷のハイキングコース
アルペン・ヴンドクレー Alpen Wundklee(黄色い花)と、ドリアス・オクトペタラ Dryas octopetala(白い花)。
高山植物の花
リンドウ科の高山植物 フリューリンクス・エンツィアンが綺麗に咲いています。雪解けしてすぐに開花することから、アルプスに春を告げる花とも言われます。
ドロミテ街道の絶景

アウロンツォ小屋からゆっくり歩いて40分程でラヴァレード小屋(2,344m)に到着。

時間的に昼食を食べるにはまだ早いので、ここからトレ・チーメの麓まで歩きますが、その道は勾配がきつい上り坂です。ただ、きつい上り坂とはいえウォーキングシューズでも歩けるぐらいの道なので、適度に岩場に腰かけて休憩しながら登りました。

ラヴァレード小屋で昼食
ラヴァレード小屋内のレストラン。トレ・チーメの麓からの帰りに再度立ち寄ってここで昼食を食べました。
イタリアの美味しいピッツァ
ラヴァレード小屋から30分程坂道を登り続けてトレ・チーメの麓に到着。間近で見ると凄い迫力です。
アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山のパノラマ絶景写真

トレ・チーメの麓からの絶景! 別の惑星に来たかのような荒涼とした景色を一望です。この絶景を眺めれば疲れも吹き飛びます^^

今回はご夫婦の体力も考え、ここで先程のラヴァレード小屋まで引き返して昼食を食べることにします。ちなみに、帰り道は行きの道ではなくショットカットのルート(かなり急な下り坂)を歩きました。

もし体力も時間もあるということなら、写真中央からやや右奥に見えているロカッテリ小屋(赤い屋根の場所)まで歩けばさらに絶景を楽しめるのでおすすめです。道幅は狭いですが、ある程度平坦な道なので気軽にハイキングを楽しめます。

ちなみにこのロカッテリ小屋は宿泊することもでき、ここに宿泊すれば夕日に照らされるトレ・チーメの絶景を眺めることが出来ます。更に朝起きて小屋を出れば目の前に絶景が広がっているという贅沢を味わえるだけでなく、観光客が大勢やって来る前の朝一番でハイキングをすることもできるので、大自然を思う存分楽しみたい方や絶景写真を撮りたい方には本当におすすめです。部屋数が少ないので団体ツアーではまず泊まることは無いため、まさに個人旅行向けですが、早めの予約が必要です。


トレチーメのハイキングコースMAP

ラヴァレード小屋で昼食を食べ、出発地点のアウロンツォ小屋に戻ます。

今回歩いたのは左側のアウロンツォ小屋から右側のラヴァレード小屋を経由して赤い線が二股に分かれている地点(トレ・チーメの麓)の往復です。

ご夫婦に合わせて結構のんびり歩きましたが、往復で3時間半(昼食の30分間を含む)のハイキングとなりました。

帰りは14時半のバスに乗って早めにコルティナに戻ります。
ドロミテバス Dolomiti Bus

15時半にコルティナのバスターミナルに到着。

一旦ホテルに戻り各自自由にのんびり過ごすことが出来たので、体力的にもゆとりが持てて良かったです。

夕食は昨日のレストランにリピートです。相変わらずラザニアが絶品でした^^

次のページは今回の旅の最終目的地であるヴェネツィアに向かいます。

コルティナからヴェネツィアへ長距離バスで移動する